エアゾール式簡易消火具
エアゾール式簡易消火具とは
エアゾール式簡易消火具は、消火薬剤を液化ガス又は圧縮ガスの圧力により噴霧状等に放射して消火するものです。家庭内で発生する天ぷら鍋の油の過熱による発火、石油ストーブの注油中の引火による火災、火の不始末によるくずかごの火災など、比較的初期段階の火災に有効な消火具です。
エアゾール式簡易消火具Q&A
「エアゾール式簡易消火具」と「消火器」はどこが違うの?
エアゾール式簡易消火具の構造や仕組みはどうなっているのですか?
選ぶときのポイントは何ですか?
使用や保管などの注意はありますか?
Q:「エアゾール式簡易消火具」と「消火器」はどこが違うの?
エアゾール式簡易消火具は、住宅用消火器とは同等能力はありませんが、ご家庭内における石油ストーブ、天ぷら油等の火災に対する初期消火の有効性及び消火剤等に対する人体への安全性などについて、消火器とは別に技術上の規格が定められています。
当協会では、依頼を受けたエアゾール式簡易消火具に対して、品質評価を行っています。
Q:エアゾール式簡易消火具の構造や仕組みはどうなっているのですか?
当協会の受託評価に適合したものは、ご家庭で使われているヘアスプレー等のエアゾール製品と殆ど同じ構造です。
片手で操作でき、消火剤と噴射のための加圧ガスが入っています。消火剤は再充填はできず、使い切りタイプです。
Q:選ぶときのポイントは何ですか?
使用目的にあった「適応火災の絵表示」を確認してください。

選ぶときのポイント
Q:使用や保管などの注意はありますか?
ご使用にあたっては、火炎に余り近づきすぎず2~3m離れたところから消火を開始すると安全かつ有効に消火できます。
使用時には、再発火を防ぐため全量を放射することが必要です。
一度使用した消火具は消火剤が足りなくなったり、加圧ガスが自然に抜けてしまう可能性もありますので、再使用しないで下さい。
保管にあたっては、直射日光、湿気等を避けて、概ね0℃~40℃の温度範囲内に保管して下さい。
使用済みや使用期限(容器に表示されています)が過ぎたものは表示にしたがって中身を抜くなどの適切な処理をし、自治体の指示等にしたがって廃棄することが必要です。
注意事項
エアゾール式簡易消火具は、家庭内で時折発生する天ぷら油、石油ストーブなどの火災の極く初期段階に対して一定の消火効果があるものですが、消火器の代替品ではなく、補助的な役割を果たすものとして、その効果が期待されるものです。
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